平屋は1階だけのワンフロアの家です。すべての部屋が同じフロアにあるので、階段の上り下りをせずにラクに行き来できます。1階建て、平屋建てと表記されることもあります。
2023年にリクルートの研究機関「SUUMOリサーチセンター」が発表した、建築のトレンドキーワードは「平屋回帰」でした。これはかつて日本の住宅で主流であった平屋が、近年再度ブームになっていることを表しています。
平屋住宅を検討する方の割合も年々増えており、とくにコンパクトな平屋を建てる方が増えています。コンパクトな平屋なら建築コストを抑えつつ、太陽光発電や高断熱、高耐震にこだわって高性能住宅を実現できるのです。

アール・ホームでは設計デザインを建築家が担当し、土地の形や特性を生かした平屋を建てられます。また高断熱・高気密で高耐震の性能を持つ住宅が標準仕様。安心して快適に暮らせる平屋を提供しています。

平屋のメリットやデメリットを見てみましょう。平屋の家は階段がなく、バリアフリーの家を作りやすい特徴があります。部屋が上下に分かれておらず、家族が過ごす居室がひとつのフロアに集まっているため、家族間でコミュニケーションを取りやすい設計です。
また、お風呂やキッチン、リビングなど生活に必要な部屋がワンフロアに集約しているため、生活動線が良いこともメリットのひとつ。1階と2階で洗濯物や荷物を持って上り下りをする必要がなく、掃除もラクにできるでしょう。
さらに平屋は2階建てと比べ構造的に安定しやすく、地震や台風に強いといえます。屋根や外壁の再塗装では足場が少なく済むなど、メンテナンス時もメリットとなる面があります。
平屋は、生涯にわたって住みやすい家といえるでしょう。

一方で平屋にはデメリットもあります。まず、平屋で十分な居住スペースを確保するには広めの土地が必要です。地価の高い大都市では、平屋を建てられるスペースの土地を購入すると予算オーバーになってしまうこともあるでしょう。
また平屋は、2階建ての建物より基礎や屋根が大きく、建築費用が割高になる場合もあります。
さらに平屋は高さがないため、周囲に高い建物がある場合などは日当たりが悪くなるケースも。建物の形状を工夫して、日当たりを確保しましょう。
また、すべての窓が1階にあるため、周囲の視線や防犯面が気になるかもしれません。家づくりの計画段階からプライバシーや防犯に配慮しましょう。
平屋建てを建築する際はデメリットを意識して計画を立てるのがおすすめです。

平屋を建てる際は土地の広さに注意しましょう。平屋は2階建ての家と比べて、広い土地が必要になります。また土地には建築基準法に定められた、用途の制限や建ぺい率が定められている場合があります。建ぺい率は敷地面積に対する、建築面積の割合を表す値で、建物を空から見下ろした際の水平投影面積で計算されます。1階建ての場合、2階建てと比べて土地に対する建築面積が大きくなるため、注意が必要です。建ぺい率を調べずに土地を購入して、あとから建ぺい率の問題で希望する大きさの建物が建てられないといったことがないようにしましょう。あらかじめ建ぺい率を考慮して土地選びや建物を計画することが大切です。

兵庫県姫路市では、市街地調整区域に当たる場所は建ぺい率60%に指定されています。赤穂市公式サイトでは赤穂市地図情報サービスによって、特定の地点の用途制限や建ぺい率、容積率がわかります。是非活用してみてください。

参考元：姫路市「市街化調整区域の建ペイ率と容積率を知りたい」
参考元：赤穂市「赤穂市地図情報サービス」

平屋は2階部分の荷重を支える必要がないため、地震や台風の揺れに強いといわれています。
しかし水害や雪害の際は、2階に避難することができません。
台風や豪雨による河川の氾濫が起きた場合、低い土地では床下や床上への浸水の懸念があります。平屋を建てる際は、自治体が公表している災害ハザードマップを確認したり、過去の水害を調べたりして、リスクの少ないエリアに家を建てるのがおすすめです。

＞＞参考コラム：ハザードマップで見る赤穂市の水害リスクは？被災時の支援制度も紹介

平屋は2階の荷重を支える必要がなく、設計の自由度が高い建物。柱や壁が少ないため、室内に広々とした大空間を作れるのも平屋の魅力です。
勾配天井を取り入れて天井を高くすると、圧迫感がない開放的な家になるでしょう。
また外とつながるような間取りが楽しめる工夫も。リビングからつながるようにウッドデッキを設けて、子どもを遊ばせるスペースやバーベキューを楽しむ場所として活用できます。
中庭を作ると、採光や風通しが良くなり、通行する人の視線を気にせずくつろげるスペースとして活用できます。

ここからは姫路市や赤穂市で平屋を建てるのにおすすめのエリアを紹介しましょう。

姫路市東部は、ファミリー層が多く暮らす街。革工場が多く、ベトナムやラオスからの外国人労働者も多い国際色豊かなエリアです。警察署や姫路第一病院などの公共施設に加え、スーパー等も多く生活に困りません。
子育て世帯が平屋を建てて住むのに便利なエリアといえるでしょう。

姫路市西部は昔ながらの町並みを残し、住宅街や兵庫県立大学があり、広い敷地や農地が多く、平屋を建てるのにおすすめのエリア。バスやJR姫新線が通り、交通アクセスもいい場所です。
休日は温泉施設・姫路市はやしだ交流センターゆたりんやレジャー施設・広めの公園もあり家族の憩いの時間を過ごせます。
姫路ハートフル観光農園ではいちご狩りも楽しめ、自然豊かで住みやすい街といえるでしょう。

＞＞参考コラム：姫路市の住みやすさは？通勤の利便性や家づくりの注意点もチェック

赤穂市南部は、町の中心部2㎞圏内に主要な施設が集中している、便利なコンパクトシティ。赤穂はくほう会病院や赤穂市民病院をはじめ医療機関が点在しており、スーパーセンタートライアル赤穂店、イオン赤穂店、アグロガーデン新赤穂店など商業施設も充実しています。生活に必要な機能が集約されており、便利に暮らせるでしょう。起伏のない市街地の周りには海や山、川などの豊かな自然が広がり、アウトドアも楽しめます。赤穂市は土地価格が安いため、広くて便利な土地を購入しやすいメリットも。土地価格を抑えつつ、便利なエリアで平屋に住みたい方におすすめです。

では実際に平屋を考えたとき、土地はいくらぐらいになるのでしょうか。国土交通省が公表している地価公示価格を参考に、姫路市と赤穂市の坪単価を見てみましょう。
まず、2024年の姫路市における住宅地の地価公示価格の平均坪単価は229,220円（69,339円/㎡）です。これに対して赤穂市の地価公示平均坪単価は、134,327円（40,634 円円/㎡）です。主な地点の地価公示価格は以下の通りです。土地購入時の参考にしてみてください。

参考元：地価公示・地価調査(基準地価)マップ「地価公示 [兵庫県] 姫路市 (2024年)」
参考元：地価公示・地価調査(基準地価)マップ「地価公示 [兵庫県] 赤穂市 (2024年)」

＞＞参考コラム：姫路市の土地価格相場や今後の価格推移は？家づくりのポイントも紹介
＞＞参考コラム：赤穂市の土地価格相場は？土地の売買事例や注文住宅におすすめのエリアも紹介

アール・ホームでは兵庫県姫路市・赤穂市を中心に家づくりを行っています。設計やデザインを建築家が担うことで、土地の特性を生かした、こだわりの家を作り上げます。また、国の省エネ基準を大きく超えるHEAT20のG2グレードの断熱性の高さや、C値0.5㎠/㎡といった高い気密性を標準仕様として、冷暖房効率のいい快適な暮らしを実現。さらに耐震等級3を確保し、安心して暮らせるように配慮いたします。アール・ホームの家づくりが気になった方は、是非お気軽にご相談ください。