注文住宅で考える間取りは部屋数だけじゃない
マイホームの「間取り」を考えるというと、3LDKや4LDKなど、部屋数で考える方が多いでしょう。もちろん、家族構成やライフプラン、生活スタイルを踏まえて間取りを決めるにあたって、部屋数を考えておく必要もあります。
しかし、注文住宅であれば、部屋数にとらわれず「マイホームでどう暮らしたいか」を重視しながら自由に間取りを決められるのです。
しかし、注文住宅であれば、部屋数にとらわれず「マイホームでどう暮らしたいか」を重視しながら自由に間取りを決められるのです。
間取りは果物に見立てた2種類に分けられる
住宅性能の向上にともなって、間取りやその配置にも変化が表れています。ここでは間取りの構成を果物に見立てた「ぶどう型」と「りんご型」についてご紹介します。
ぶどう型の間取り
従来の住宅でよく見られる間取りが「ぶどう型」です。リビングや寝室など部屋の役割によって個室をつくり、それぞれの部屋を廊下でつないでいるような間取りを指します。ぶどうの軸からいくつもの実が分かれてつくように、廊下から分かれた個別の部屋につながる様子をぶどうに見立てています。
りんご型の間取り
「ぶどう型」と対照的な間取りが「りんご型」です。家の中央にリビングを配置して廊下をつくらず、リビングから直接寝室や子ども部屋、階段につながるような間取りをりんご型と呼びます。部屋を区切らず家のなかが大きなワンルームのようなイメージになることから、皮のなかに身が詰まったりんごに見立てています。
りんご型の間取りがおすすめの理由
かつての一般的な住宅は、細かく仕切った個室で構成するぶどう型の間取りが中心でした。しかし、2000年代になり、家族観やライフスタイルが変化。近年では、家での過ごし方や家族とのつながりに関する価値観も変化し続けています。そのような変化のなかで、家族と過ごすリビングを重視するりんご型の間取りが採用されるようになったのです。
このように、りんご型の間取りにはその時の家族のあり方やライフスタイルが反映できるメリットがあります。ここからは、アール・ホームがりんご型の間取りをおすすめしている理由についてチェックしていきましょう。
このように、りんご型の間取りにはその時の家族のあり方やライフスタイルが反映できるメリットがあります。ここからは、アール・ホームがりんご型の間取りをおすすめしている理由についてチェックしていきましょう。
空間の使い方に自由が利く
ぶどう型の間取りでは、寝室や子ども部屋と役割を決めて個室をつくります。そのため、子どもが小さい時期や子どもが巣立った後には、部屋を使わず物置のようになってしまうということもあるでしょう。
反対に、りんご型の間取りでは部屋をあらかじめ目的別に仕切らず、子ども部屋が必要になれば間仕切り壁や家具を使って空間を区切るという方法をとります。そのため、子ども部屋が不要になれば仕切りをなくして空間を広げたり、使い方を工夫したり、自由に使うことができるのです。
反対に、りんご型の間取りでは部屋をあらかじめ目的別に仕切らず、子ども部屋が必要になれば間仕切り壁や家具を使って空間を区切るという方法をとります。そのため、子ども部屋が不要になれば仕切りをなくして空間を広げたり、使い方を工夫したり、自由に使うことができるのです。
居住空間が広く感じられる
りんご型の間取りは廊下が最小限になります。そのため、同じ床面積でも廊下を省いた分、居室を広くとることができるのです。また、吹き抜けを設けて開放的な空間を作り出すデザインも多いため、ぶどう型の間取りに比べて解放感が得られやすいという特徴も。キッチンやダイニングをリビングとつなげることで家族が同じ空間で、一体感を感じられるメリットもあるでしょう。
家全体で温度を一定に保ちやすい
ぶどう型の間取りは、細かく部屋を仕切っているため、個室ごとに室温調整がしやすいという特徴がありました。しかし、充分な断熱性・気密性がない住宅の場合、冷暖房がない廊下や浴室は室温が外気に影響されやすく、部屋ごとの温度差が大きくなってしまいます。一方、りんご型の間取りは、充分な住宅性能があれば、家全体の温度を快適に保ちやすいというメリットがあるのです。
りんご型の間取りにするときのポイント
このように、りんご型の間取りは、ぶどう型の住宅のように居室ごとに温度差が生まれにくいため、家全体を快適な温度に保ちやすいというメリットがあります。しかし、それを実現するためには、住宅の高断熱高気密な性能が必要不可欠なのです。
りんご型の間取りは高断熱高気密が必須!
りんご型の間取りは部屋の仕切りが少ないため、部屋ごとに室温が調整しにくいというデメリットがあります。そのため、断熱性や気密性が低いまま、りんご型の間取りを採用すると、かえって冷暖房のコストがかさんだり、場所ごとの室温のムラが生じたりしてしまう恐れがあるのです。
住宅の断熱性能を考えるときのひとつの指標となるのが「断熱等級」です。断熱等級は、住宅に熱がどれほど出入りしやすいかを表す「UA値(ユー・エー値)」などによって評価されます。姫路市や赤穂市における基準となるUA値は等級別に以下の通りです。
【5地域における等級別基準UA値(W/㎡・K)】
住宅の断熱性能を考えるときのひとつの指標となるのが「断熱等級」です。断熱等級は、住宅に熱がどれほど出入りしやすいかを表す「UA値(ユー・エー値)」などによって評価されます。姫路市や赤穂市における基準となるUA値は等級別に以下の通りです。
【5地域における等級別基準UA値(W/㎡・K)】